ロードバイクで一日に400キロ500キロという長距離を走ることが何度かありましたが、道に迷ったり天候の変化の影響を受けて思った以上に疲労することがありました。体が疲れて心が折れるて、目的地まであとちょっとなのに走るのを諦めるということもありました。 そんな経験から、疲労を少しでも軽減できる自転車があっても良いと思いました。

木工技術と情報技術を融合させた自転車を考えています。

木という素材は重量が同じなら鉄やアルミより強度を高くすることが可能です。上手く使えばという話ですが。 今や高性能な自転車はカーボン繊維で作られたフレームが採用されていることが多いです。軽さと強さと靭やかさを兼ね備えた素材としてカーボン繊維が使われているわけですが、木もカーボン繊維と似た構造ですので、上手く使えばカーボンフレームに迫る性能を出せる可能性があります。 木の繊維を切らないように湾曲した部分は曲げ木にし、ストレスのかかる部分はカーボン繊維でやるのと同様に繊維を交差するように貼り合わせるといった技法で最適な強度と靭やかさを実現することができるかもしれません。 軽くて靭やかなフレームは疲労軽減に有効です。

ルート外れたときに、あるいはルートを外れないように道案内をしてくれるナビゲーションシステム、気温・湿度・日照・紫外線およびルート上の天候を知らせてくれるシステム、速度や傾斜などの自転車の状態を知らせてくれるシステムを融合した車載コンピューターがあれば疲労軽減に貢献してくれそうです。今ならスマートフォンを表示端末にして、各種情報を取得したBluetooth LE対応のマイクロコントローラーからデータを受信するようなものでやれそうです。意外と意識していませんがスマートフォンにはいくつものセンサーが搭載されているので、足りないものだけマイクロコントローラーで取得すれば開発を速められそうです。